「認証福祉車いす着付け師養成講座」プロコース開催
一日で終わる単発の講座です
車いすの方や寝たままの方に安心・安全・安楽な着付けができて、しかも
その仕上がりは目を見張るほど美しい。そんな志事(しごと)を実現させるため研究に研究を重ね、工夫と努力を惜しまないプロの集団を育てるための講座が「認証福祉車いす着付け師養成講座 プロコース」です。
受講資格
プロコースの習得者は、「基本・応用コース」を修得し終了証を授与された者に限られます。なぜなら、車いす着付けや寝たままの着付けが必要な方はお体に障がいやリスクを背負った方が多く、安易に施術をおこなうと危険を伴う可能性があるからです。だからこそ、基本・応用コースで車いすの操作、ボディメカニクス、移乗方法、短時間で作り帯にする技術等をしっかりと学んだ者だけがプロコースを受講する事が可能となるのです。
講座内容
これまで着物を着ることをあきらめていた高齢者や車いすユーザーが、平等に着物が着られるようになるために必要な、車いすの操作方法やボディメカニクス、体調や障がいの重さに合った様々な着付け方法、最適な備品の選び方、簡単に作り帯にする方法や装着方法をしっかりと学んで頂きます。それに加えて美しい姿を写真におさめて頂くためのポイント等を幅広く学んでいただきます。プロとして活動するためには、求められる着付けに常に対応できなければなりません。振袖、留袖、訪問着、浴衣、袴。様々な種類の着物の着付け方法を学んでいただきます。
プロコースで習得する作り帯
浴衣用半幅帯、振袖用作り帯、袴用半幅帯、角帯
講座内容
- プロとしての準備と心得
- 基本の復習、作り帯(袋帯)
- 浴衣(車いす)実技
- 袴(車いす)、デモンストレーション・実技
- 振袖(寝たまま)、デモンストレーション・実技
- 「おもてなし和文化の会」のご案内
- 会員登録(会費について、活動エリアについて)
- 伝統文化親子きもの教室事業について
- 修了
※グループホーム、病院、一般家庭での実習を経てプロコース終了となります
着物や帯
車いすの方の着付けをする際に、着物や帯をその方の体型に合わせて裁断してしまう方法がございます。しかしながら、着物の良さは祖母から母へ、母から子へと代々受け継いで行けることです。素晴らしい着物や帯を裁断してしまい、一代限りで着物が着られなくなることは避けたいもの。解いたり、切ったり、縫ったりせず、高価な道具を購入する必要もございません。身近にあるもので簡単に作り帯にする方法を学びます。講座で使用する着物・帯はみなさんがお持ちの従来のものを使用いたします。
プロコース受講後の活躍の場
これまで開催されていた他の団体が主催する講座は、車いす着付けの技術があっても発揮する場が無かったり、取得後のケアが行き届かず、せっかく学んだことを時間の経過とともに忘れてしまい、活かしきれなかったりと様々な問題点があったことを耳にしております。所定の講座のカリキュラムを終了した受講者たちが社会で活躍できる様に、「おもてなし和文化の会」を設立しました。ご入会いただき、福祉活動に任意でご参加いただけるように致しました。また、受講後にも講座の見学を通して「学べる機会」をご提供致しますので、資格を取得した後も学び続け技術を維持し続けることが可能です。
認定講師への道
認証福祉車いす着付け師養成講座の講師として受講生の指導と育成にあたる講師を目指す方は所定の講師資格認定試験に合格することが必要となります。講師資格を有しない者は、プロコース習得後であっても受講生の指導はできませんのでご注意ください。
受験料 |
16,500円(消費税込) |
有効期限 |
講師資格合格日より一年間 |
報酬 |
当会から講師の依頼時 1万円~(交通費支給・消費税別途) |
※希望者には別途ご案内を差し上げます
開催概要
開催日時 |
2022年7月27日(水)10:30〜16:30
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会場 |
〒175-0094 |
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地図 |
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交通 |
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当日の持ち物 |
お申し込み後、別途お知らせします |
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定員 |
6名 | |
主催 |
おもてなし和文化の会 理事長 並木 洋一 | |
講師 |
株式会社おもてなし 沼澤 三永子 |
※定員になり次第締め切りとさせていただきます
※全過程を修了した方に修了証を発行いたします
福祉車いす着付け師とは、お客様のお体の状態やご希望に合わせて「どんな方法が最もお客様が楽で心地良く着物が着られるか」を考え、体や心にご負担をおかけしないように行動できるプロの着付け師を「福祉車いす着付け師」と呼びます。その特別な着付け師を育て、世の中に送り出す講座が「認証福祉車いす着付け師養成講座」です。 着物は苦しくて窮屈な印象を持たれている方が多いようですが、車いすでの着付けは、驚くほど楽で快適で、着物を身に着けていることをつい忘れてしまうほどです。これまで諦めていた多くの方にぜひこの技術を知っていただきたい。わたしたちは、より多くの方に着物を身に着けて頂くための活動を推進しております。
おもてなし和文化の会
全ての人が伝統文化である着物を身につけられる社会にすることを目的として、親子で学ぶ着付け教室の実施や礼法を通じて日本のおもてなしの心を伝える講座の実施等を行って参りました。今回新たに、福祉の面でも社会的貢献をすることを目指して、「福祉車いす着付け師養成講座」を受講して頂いた皆様は「おもてなし和文化の会」の会員として、福祉にかかわり社会に貢献する場を優先的にご紹介させていただきます。みなさまの受講生育成へのご協力を心よりお願い申し上げますと共に、当会を通じて社会の中で広くご活躍いただけることを心より願い全力でサポートさせていただきます。皆様のご参加をお待ちしております。