車椅子着付け師になるには|福祉と着付けをつなぐ仕事のこと

2026年6月10日

車椅子着付け師になるには|福祉と着付けをつなぐ仕事のこと

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「車椅子の方に、着物を着せてあげたい」。

家族の介護のなかで、あるいは福祉や介護のお仕事のなかで。 そう思ったことのある方へ。

着付けの世界には、まだ担い手の少ない領域がある。 立って着るのが当たり前、という前提の外にある着付け。

車椅子着付け師という仕事

座ったままでも、寝たままでも、着物姿は整えられる。 それを支えるのが、「車椅子着付け師」という仕事。

成人式の前撮り、長寿のお祝い、お子様の結婚式への参列。 体が不自由でも、もう一度あの方の着物姿を、と願うご家族は、思うよりずっと多い。

その願いに応える人が、まだ足りていない。 だからこそ、学んだ技術がそのまま、誰かの特別な一日になる。

ふつうの着付けと、何が違う

自分で着る着付けでもなく、通常の他装とも違う。 お体の状態に合わせて、無理なく整える着付け。

基本にあるのは「着患脱健(ちゃっかんだっけん)」という考え方。 着せるときは不自由なほうから、脱ぐときは動くほうから。 お体に負担をかけない順番が、基本となっている。

麻痺や骨折、脱臼の有無を確かめ、お体に沿って手を動かす。 長い式典や撮影のあいだも、着姿が崩れない段取りを、事前に組む。

私たちが大切にしているのは、三つ。

長い時間でも、その美しさを保つこと。 着ている方が最後まで快適でいられること。

そして、どんな体型・状態でも美しい着姿に仕上げるプロの技術が私たちのこだわり。

安心、安全、安楽に加え驚くほど美しい仕上がりを体感していただきたい。

資格は「福祉車椅子着付け師」

この技術は、独学では身につけにくい。 だから、学ぶ場がある。

好循環きものの会の「認証福祉車椅子着付け師養成講座」。 修了すると、福祉車椅子着付け師として認定される。

進み方は、三つのステップ。 基本・応用コースで土台をつくり、プロコースで現場の技術を深め、希望者は講師認定試験に挑戦し、合格者は全国好きな場所で認定講師として車椅子着付け師養成講座が開講できる。

受講料や開催日程、会場は講座ページにまとめてある。

学んだ先にあるもの

技術を身につけて、終わりではない。

修了後も、講座にアシスタントやモデルとして、何度でも無料で参加できる。 手を動かしつづけることで、技術はさらに磨かれていく。

福祉活動やイベントへの参加の機会も、ご案内する。 同じ志を持つ着付け師が、全国にいる。

そして、学んだ技術を出張の現場で活かす道もある。 ご自宅や施設、式場へうかがって着物をお着せする、出張着付けの仕事。

3センチ特別を、誰かのために

着物を着る人の、ほんの少し背筋が伸びる感覚。 3センチくらい特別な、あの時間。

それを、自分のためにではなく、誰かのために用意する側へ。

「もう無理だと思っていた」というご家族の声が、「着せてあげられた」に変わる。 その瞬間に立ち会えることが、この仕事のいちばんの報酬かもしれない。

車椅子着付け師という生き方に、少しでも心が動いたなら。 まずは、講座のことを知ることから。


▼ 車椅子着付け師養成講座について https://kimononokai.jp/wheelchair-course

▼ 学んだ技術を活かす出張着付けの現場(出張着付けのキツケデリ) https://www.kitsukedeli.com

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