2026年8月31日
その日は、選べる。|七五三は、いつ参拝する?——前撮り・後撮りと、混雑を避ける段取り
着物が届いて、写真館のことも考えはじめて。
そこで、ふと迷う。
——七五三って、いつ行けばいいんだろう。
本来は、十一月十五日
七五三の日は、十一月十五日。
徳川の頃、この日に子どもの成長を祝ったのがはじまりだと言われています。 髪を伸ばしはじめる三歳、袴をはじめて着ける五歳、帯を結びはじめる七歳。 節目ごとに、無事に育ったことを氏神様に感謝する。
だから今も、十一月十五日が「本来の日」です。
でも今は、九月から十二月まで
とはいえ、その一日にすべてを合わせなくて大丈夫。
今は、九月の終わりから十二月のはじめ頃まで、都合のよい日に参拝するご家庭がほとんどです。 十五日が平日にあたる年も多く、家族が揃う土日や祝日を選ぶ。 それで、何も問題はありません。
小さな子どもにとって、着物で長い一日を過ごすのは、それだけで大仕事。 体調のよい日、機嫌のよい日を選べることのほうが、ずっと大切です。
数え年か、満年齢か
もうひとつ、迷いやすいのがここ。
昔は数え年、つまり生まれた年を一歳として祝いました。 今は満年齢で祝うご家庭が多く、どちらでも構いません。
判断のめやすは、お子様の様子です。
三歳のお祝いなら、数え年だとまだ二歳になったばかり。 着物やお被布を嫌がらずにいられるか、少し立って写真が撮れるか。 そこを見て、一年待つ選択も、十分にあります。
きょうだいの節目を一緒に祝うために、上の子は満年齢、下の子は数え年で合わせる。 そんな選び方をされるご家庭もあります。
前撮りと、後撮り
参拝の日と、写真の日は、分けられます。
夏から十月にかけて、参拝より前に写真だけ撮っておくのが前撮り。 参拝が一段落した十一月の後半から十二月に撮るのが後撮り。
前撮りには、こんな良さがあります。
- 涼しい日を選べて、子どもの体力に余裕がある
- 参拝当日は、お参りと家族の時間に集中できる
- 早い時期のほうが、写真館の予約も取りやすい
参拝の日に、着物を着て、写真も撮って、食事もして——と全部を詰め込むと、子どもは途中で力尽きてしまいます。 「着るのは、二回に分ける」。 それだけで、当日がずっと穏やかになります。
混雑を、避けるなら
土日、大安、十一月十五日前後。 このあたりは、神社も写真館も、いちばん混みます。
避けたいなら、めやすはこうです。
- 参拝は、十一月に入る前の九月末〜十月の土日
- 写真は、夏〜十月の前撮り
- どうしても十一月なら、午前の早い時間に
朝いちばんは、境内も空いていて、光もやわらかい。 子どもの機嫌も、まだいい時間です。
大安に、こだわらなくていい
「お祝いごとだから、大安に」。 そう考える方は多いのですが、七五三は氏神様への感謝の行事。
六曜——大安や仏滅——は、もともと神事とは別のものです。 気になるなら選んでもよいけれど、こだわって子どもに無理をさせるより、家族が揃って笑っていられる日のほうが、ずっとふさわしい。
そう、私たちは思っています。
その日を、選べるということ
十一月十五日でなくてもいい。 数え年でも、満年齢でもいい。 写真は、別の日でもいい。
決まりに縛られるのではなく、その子にいちばんいい日を、家族で選ぶ。 七五三は、そういう行事です。
着物を着て、少しだけ背筋が伸びる。 いつもより三センチ、目線が高くなる。
その三センチの特別な一日を、いちばん機嫌のいい日に迎えてあげられたら。 それが、いちばんのお祝いになります。