2026年7月22日
着物のときの、食事の所作。
#所作#着物#食事#着付け#3センチ特別
着物を着た日の、お食事のとき。ほんの少し心がけるだけで、姿勢まで、すっと美しく整います。
利き手が右手の場合は、まず、右手で器を手にとり、左手にのせます。次に右手で上から箸を取り、左手の指先にそっと乗せます。箸の上にある右手を右方向に滑らせて、下から箸を持ちます。美味しく頂いたら、今度は逆回転。器を左手に乗せたまま、右手で持っている箸を左手にそっと乗せ、右手を右方向に滑らせて上から箸を持ち、箸置きに戻します。そのあとで、右手で器をそっと持ち、テーブルに置きましょう。
洋食では基本的に器を持たずにいただきますが、和食の場合は、大きな器以外は持ち上げて左手にのせます。懐紙を左手に乗せて、小皿の代わりにすることもできます。よく、左手をまるで受け皿のようにして食事をする方を目にしますが、手のひらをお皿の代わりにするのは、衛生的にもおすすめできませんね。

また、置いたまま食べようとすると、つい前かがみになり「犬食い」になりがち。器を胸の高さに持ち上げ、お箸を流れるように使って口もとへ運べば、背筋はのびたまま。食事をする姿も美しく、周囲の人を和ませます。

食べているあいだ、上半身はまっすぐに。体をねじったり、深くかがんだりしない。それだけで、襟元の美しさが、最後まで崩れません。
遠くの器に手をのばすときは、反対の手を、そっと袖に添えて。袖口が料理につかず、たもとの中も見えません。ひとつひとつの所作が、そのまま、着姿の品になります。
背筋を伸ばして、ゆっくりと一口。着物の日は、食べる姿まで、少し特別に見える。3センチくらいの、特別。
着物の所作のお話は、まだ続きます。次は、美しい立ち姿と、衿元のお話を。